健康と食育への取り組み

健康と食育への取り組み

油の性質

油は酸化します

油は酸化することでいたんでいきます。 油には賞味期限があり、開封後使用していなくても徐々に酸化していきます。 揚げ物などで熱を加えると熱酸化が起こり、更に酸化が進みます。 使用後揚げカスや水分が残っているとさらに酸化が進みます。

差し油で長持ちさせる

油は揚げ物などで使用すると衣に吸収されたり蒸発したりして徐々に減っていきます。 減った分だけ新しい油を足すこと(差し油)で比較的長持ちさせることが出来ます。

油は何回使用できるか

油は熱に弱く、揚げ物の場合2~3回の使用で体によくない物質が生成されるのでフライ油は捨てるべきだとの意見もあります。
揚げ油の使用回数は油の種類や揚げ物の種類、使用後の保管状況などによって異なるが、目安としては、4人家族の場合同じ油を1ヶ月に3~4回で使い切るぐらいがよいようです。

いたんだ油の見分け方

嫌な臭いがする、色が濃くなっている、煙が出る、油切れが悪くなる、泡が消えにくい、温度が下がった時に粘りが出ている。このような油ではカラッとした揚げ物は出来ません。

食用油の保存法

◯光を避けるため暗い場所 ○空気との接触を減らすため栓をきちんと閉める ○温度の高いところは避ける ○揚げ物の後は速やかに揚げカスを取り除く 等を行いましょう。

油(脂質)と健康

油(脂質)は人の体になくてはならない栄養素です。
近年のダイエットブームなどで何かと悪者になりがちな油ですが、体内で細胞膜やホルモンとなり、皮膚を保護し潤いを与え、血圧・体温・筋肉のはたらきをコントロールするなど、とても重要な働きをしています。

また、ビタミンE等の栄養素は、水ではなく油に溶けるため、油を介して(油そのものに含まれていたり、油で調理するなどして)摂取することになります。

炭水化物(糖質)やタンパク質とならんで、人体の「3大栄養素」と呼ばれることもある油(脂質)だけに、良質なものを摂取できるかどうかは、私たちの健康維持に重要な意味を持ちます。

当社の菜種油と健康

・1980年に発表されたFAO/WHO合同専門家委員会の報告書「人間の栄養における食用油脂の役割」の中で、菜種油に含まれるエルシン酸を大量に摂取すると人体に好ましくないと言われたことから、カナダ産の菜種を原料にしたキャノーラ油が大量に輸入されてきました。 これに対して我が国の試験研究機関が育種したのが、無エルシン酸品種「ななしきぶ」「キラリボシ」です。影山製油所ではその原種の育成者権の通常利用権を受諾し、契約栽培農家で生産された原料を使用してエルシン酸を含まない菜種油を製造しています。

・現在、原料菜種の99%以上が輸入で、その大部分が遺伝子組換えですが、遺伝子組換えについてフランスのカーン大学の研究では、2年間組換えトウモロコシを食べさせ続けた多くのマウスに腫瘍が出来たとの報告( CRIIGEN Study Links GM Maize and Roundup to Premature Death and Cancer )があります。 組換え菜種の安全性については見解が分かれていますが、当社の菜種油は遺伝子組換えでない純系の国産菜種のみを原料にしているため安全です。

・1968年、米ぬか油の製造過程で脱臭のために熱媒体として使用されたPCBが、配管部から漏れ、米ぬか油に混入して発生したカネミ油症事件を契機に、安全な搾油法として圧搾法が注目されています。
また近年、子供たちのアレルギーやアトピーが増加していますが、当社の菜種油は圧搾一番搾りで、搾油から精製まで薬品を一切使用していないため、ビタミンE(トコフェロール)が豊富で酸化しにくく、天カスを取り除いて差し油すれば捨てずに最後まで使い切れます。 アレルギーやアトピーの人達が最後にたどり着いて安心して食べていただける菜種油です。

食育への取り組み

私たちは本物を次世代に伝えるため、食育への取り組みを行っております。

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